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道南農試開発のブランド米 「ふっくりんこ」遅咲きの食味特A

【北斗】道南農業試験場(北斗市)が開発したブランド米「 ふっくりんこ 」が2月、日本穀物検定協会(東京)の2014年産米の食味ランキングで最高評価の「特A」を初めて獲得し、地元生産者や農協が喜びに沸いている。デビューから12年。魚沼産コシヒカリなどの最高級米と肩を並べる評価を得るまで地道な努力を重ねてきた。ただ高評価のブランド米は年々増え、競争は激しさを増している。  「『特A』は消費者に対して大きなインパクトになる」。新函館農協(北斗市)が20日に函館市内で開いた祝賀会で、道南のふっくりんこ生産者グループ「函館育ちふっくりんこ蔵部(くらぶ)」(890戸)の木本勉部会長(54)=渡島管内知内町=はそう喜びを表現した。  道産米の特A獲得は「ななつぼし」「ゆめぴりか」に続いて三つ目だ。同グループの初代部会長の斉藤秀樹さん(65)=北斗市=は「(先に特A銘柄となった)ゆめぴりかなどの知名度がどんどん高まり、悔しかった」と振り返る。  同グループは、栽培農家に3年に1度の土壌分析を義務づけるなど、品質維持の取り組みを続けてきた。評価は外食産業が先行した。道南に16店舗を展開する外食チェーン「ラッキーピエロ」(函館)は04年から、コメ全量を山形産「ひとめぼれ」から、ふっくりんこに切り替えた。現在の使用量は当初の3倍の年150トンだ。日本航空は09年から国内線ファーストクラスの機内食に採用している。  ふっくりんこがデビューしたのは03年で、ななつぼしの02年とほぼ同時期だが、食味の評価が「遅咲き」になったのは炊く際の水の量にわけがあった。  ふっくりんこはやや少なめの水で炊くのが最もおいしい。だが食味ランキングの審査は、精米の重さに対する水の量(加水率)が1・383倍と決められ、ふっくりんこにとっては多すぎて炊きあがりが軟らかくなってしまうのだ。  生産者やホクレンが特A獲得の特別チームを立ち上げたのは13年8月。ホクレン農業総合研究所(札幌)が香り、味、粘りなどが最適となる加水率を1・3倍とはじき出した。今回、日本穀物検定協会に働きかけた結果、この加水率が認められ、悲願達成につながった。  しかし、ブランド米は乱立気味で、競争は激化している。特A評価を受けるコメも年々増加しており、14年産米はふっくりんこを含め44銘柄に上った。コメ卸の函館米穀(函館)は特A獲得後、ふっくりんこのパッケージを1年後に開業する 北海道新幹線 のデザインに一新し「新幹線効果で日本中に広めたい」と売り込みを強める構えだ 北海道新聞掲載記事より(2015/03/29)
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